展覧会について説明します。(社団法人日本犬保存会の展覧会規定を参照しています)

日本犬保存会の場合、展覧会は毎年、春と秋の2回行われます。ただし、全国展は年に1回秋だけです。 (昔は年に2回開催されていましたが)

展覧会の種類には3種類あります。支部展、連合展、全国展(本部展)です。

支部展はその名の通り支部が主催する展覧会です。多少、ローカル色が強いですが他の支部に所属している会員でも出陳することは出来ます。
連合展は各支部を東北、北陸、関東、中部、関西、中国、四国、九州の連合(ブロック)に分割してそのブロック内の各支部が持ち回りで行います。(その支部の支部展を兼ねている場合が多いようです)春・秋のシーズンの内、終盤に開催されるため、各支部展で上位に入賞した犬たちが集まるケースが多く支部展に比べるとかなり規模が大きくなります。連合展で上位に入り「日保本部賞」(後述)を受賞すると会報に写真入で紹介されます。
全国展(本部展)はその名の通り全国規模の展覧会で、いわば「甲子園」のようなものです。各県の持ち回りで行われます。平成12年度は神奈川県で行われました。平成13年度は三重県で開催の予定です。
全国展には支部展・連合展で「優良」の評価を受けた犬しか出ることが出来ません。

平成12年度秋季は48の支部・連合展に延8,397頭の日本犬(秋田、紀州、四国、柴の合計)が、全国展には1,100頭の日本犬が出陳されました。

それでは展覧会の賞制とクラスについて説明します。

賞については絶対評価である「評価」と相対評価である「席次」の2通りがあります。これは全国展でも同じです。
「評価」には良い方から順に、「優良」「特良」「良」「可」「不可(失格)」の5種類があります。(会報ではA.B.C.D.Eというようにローマ字で表示されます。学校の成績と同じようなものです)これらの評価は「日本犬標準」に照らして判定されます。
「席次」については同クラスの各評価の中でより標準に近い日本犬らしい犬から順に「一席、二席、・・・」となります。ただし、幼稚・幼犬組は席次はつけません。(支部によっては「トップ賞」を用意する場合があるのでその時は一席だけは判ります。)
これらの両方を併せて「優良一席」とか「特良三席」というように表していきます。
ところで、同じクラスで「優良五席」と「特良二席」はどちらが優れているのでしょうか?特良は優良よりも評価が下になりますから席次の数が少なくても「優良五席」の方が上になります。
ベテランになるほど「評価」は当然「優良」でその中の「席次」を狙ってきます。皆さんが初めて出陳した場合、「優良」の評価を得られれば良しとしましょう。「優良」の上位にいく犬の飼主達は、ほとんどの方が犬のために多くの時間とお金を注ぎ込んでいる人ばかりなのですから。
別に展覧会での評価が低かったからといって貴方の愛犬にはかわらないのですから気にしないで下さい。(展覧会はお子さんの運動会と一緒だと考えて下さい。お子さんがカケッコでビリになってもお子さんであることにかわらないのと同じです)

クラスについて説明します。(展覧会当日の満年齢で判断されますので申し込み時には注意!)

クラスは犬の性別・年齢によって分けられます。日本犬小型(=柴犬)の場合は次の通りです。各組の雄部・雌部があります。
幼稚犬組=生後4ヶ月未満
幼犬組  =4ヶ月以上7ヶ月未満
若犬一組=7ヶ月以上1年未満
若犬二組=一年以上1年6ヶ月未満
壮犬組  =1年6ヶ月以上2年6ヶ月未満
成犬組  =2年6ヶ月以上
各クラスでの評価・席次は展覧会当日の状態で判断されます。すなわち、3ヶ月の子犬が幼稚犬組に出陳された場合、この犬が1年後にどうなるかを想像して審査されるのではありません。成長期の過程で耳が異常に大きく見せたりする場合は評価が低くなる可能性は高くなります。(過去に若犬組の頃は上位にいけなかったが大器晩成で日本一になった犬は多くいます。若犬の頃の評価だけでその犬を判断してはいけません)
※全国展には幼稚犬、幼犬組はありません。7ヶ月以上の犬しか出陳できません。


その他に特別の「賞」について説明します。

「賞」には「幼稚犬賞」「幼犬賞」「若犬賞」「壮犬賞」成犬賞」「日保本部賞」「準最高賞」「最高賞(大臣賞)」などがあります。それぞれを説明します。なお、これらの賞は「優良」の評価を受けた犬が対象になります。
支部展・連合展
「幼稚犬賞」=幼稚犬組で「幼稚優」(幼稚犬組の優良)の評価を得た犬全て。
「幼犬賞」  =オス・メス各幼犬組の出陳頭数の5割に相当する上位評価の犬で「幼優」(幼犬組の優良)の評価を得たものが対象。
「若犬賞」  =オス・メス各若犬一、二組の出陳頭数の3割に相当する上位評価の犬で「優良」の評価を得たものが対象。
「壮犬賞」  =オス・メス各壮犬組の出陳頭数の3割に相当する上位評価の犬で「優良」の評価を得たものが対象。
「成犬賞」  =オス・メス各成犬組の出陳頭数の3割に相当する上位評価の犬で「優良」の評価を得たものが対象。
「日保本部賞」=各部壮犬賞、成犬賞の中から特に優秀な犬を選び賞を授与する。その展覧会の出陳頭数にもよるが大きな展覧会ではオスメス各部に3〜4頭、小さな展覧会ではオスメス合計で1頭という場合もある。その他に、支部ごとに色々な所から協賛を得て「県知事賞」や「教育委員会賞」「○×テレビ杯」などがある場合もあります。

全国展

全国展でのクラス分けは支部展と同様ですが、同じクラスで頭数が50頭を超えた場合にはクラスを複数の「班」に分けそれぞれの「班」毎に席次を決めてい きます。(若一組A班一席や壮犬組C班五席などとなります。)

「若犬賞」=各組、各班の出陳頭数の1割に相当する上位評価の犬に与えられる。
「壮犬賞」=上に同じ。
「成犬賞」=上に同じ。
「準最高賞」=「最高賞」と反対性の犬に対して与えられる。(JKC等のBOS)
「最高賞」=オスメス共に成犬組各班の一席犬の中から1頭を選出し、オスメスで競った結果上位になった犬。(JKCのBOBかBIS。どちらか判りません) 「最高賞」受賞犬の各型(秋田、紀州、四国、柴)で更に順位を付け、上から順に「内閣総理大臣賞」「文部大臣賞」「文化庁長官賞」「日保本部賞」を授与します。ただし、特に優秀と認められない場合には授与されません。(日保の場合は秋田犬は出陳頭数が少ないので秋田犬の最高賞には授与されないケースが多い。柴、紀州、四国はほぼ授与されます。)文化庁長官は厳密には「大臣」ではありませんが、「最高賞」を受賞した犬を俗に「大臣賞」受賞犬と呼びます。(省庁再編があったため今は呼び方が変わっていると思います)

このように、全国展で賞を受賞するのは大変なことです。各地の展覧会で上位入賞を果たした犬たちが「我こそは」とやって来た中での1割ですから・・・これらの入賞犬は会報に写真入りで紹介されます。特に「最高賞」「準最高賞」犬はカラー写真で掲載されます。

日本犬は日本が原産ですから「最高賞」=「日本一」=「世界一」と言っても良いでしょう。

「最高賞」を受賞した犬は何回審査を受けるのでしょうか?


個体審査=第1審
比較審査=第2審
性別代表犬審査=第3審
最高賞決定審査=第4審
総理大臣賞決定審査=第5審と5回も審査を受けます。全国展は2日間(初日に中型、2日目に小型のように)に渡り行われますから、初日に最高賞に選出された犬は翌日の最高賞犬が決定するまで待機しなければいけません。名誉なこととはいえ大変ですね。


以上、難しいかもしれませんが展覧会の賞についてです。血統書に両親犬の賞歴が書いてある場合がありますが、その賞の意味が少しでも解れば幸いです

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